リズム論のためのメモ

1. なぜスネアの音量を小さくするのか
まず今わたしたちが取り組もうとしていることは一つのループの中にどれだけダイナミズムを持たせられるのかということです。ダイナミズムは躍動感と言い換えることができるでしょう。決してAメロBメロサビ大サビというような長いタームにおける起承転結で聴かせようとするものではないです。念のため確認しておきます。
ハリウッドのアクション映画のような派手な爆発というよりは、同じ爆発でも、自動車のエンジンのシリンダー内部で繰り返し行われる小さな爆発のほうが好ましいです。力ずくで物をぶっ飛ばすのではなく、小さな力の連動で何か重たいものを動かしてみようという試みです。「北風と太陽」みたいな話ですが。
ダイナミズムについてです。
1小節ないし2小節という単位をビリヤードの台に、一つの音符をビリヤードの玉に見立てます。
ビリヤード台を行き交う玉の動きと玉の描く軌道の長さがダイナミズムとなります。例えば、同じサイズのビリヤード台を二つ用意し、片方に通常のビリヤードの玉を、もう片方にはボーリングの玉をそれぞれ16個拵えてビリヤードをやるとします。この場合、どちらの玉がよりスピーディで長い軌道を描くのか…ということを考えてみてください。その答えは言わずもがなでしょう。
小さい音というよりは小回りが利く軽くて硬い音といったほうがより正解に近いかもしれません。余韻が残る輪郭のはっきりしない音ではなく、アタックがはっきりしていて、さらに音の減衰が早いほうがより好ましいということです。
スネアに限らずベースの音に関しても、例えば「ブヨヨヨオオン!」という音よりも「ッボン!」というスッキリしていて輪郭のある音が今回の取り組みには適していると思われます。
休符はいうなれば、ボールが軌道を描くための空間です。ダイナミズムを表現するのに欠かせない要素なので、休符つまり音と音の間をしっかりとコントロールすることが重要です。さらに休符は、お手玉しているときにお手玉が手を離れて空中を舞っている状態のようなもので、決して静止ではなく、位置エネルギーと運動エネルギーを携えたものだと考えてください。
そして、一度空中に放たれたお手玉が重力に従って落ちてきたところをキャッチし、またすぐにぽんと放ってやるのがお手玉という遊びです。当たり前の話ですが、キャッチしなければそのまま地面に落っこちます。音に関しても一度鳴らした音はしっかりと自分でキャッチしなくてはなりません。例えばキックで空中に放ってスネアでキャッチするといった具合に。
お手玉をして大きな軌道を描こうとするなら、スピードをつけてお手玉を空中に放らなければなりません。楽器の演奏の場合も同じ要領で一音一音を早く美しい動作で、例え音価が短くとも伸びやかに発する必要があります。
音ゲーのようにしかるべきタイミングで音を出せば良いというものではありません。一音一音が歯車のようになって相互に影響を与え合うからこそリズムという大掛かりな装置が駆動するのだと私は考えます。
2. なんのためのシンコペーション?
わたしは日頃からギャルたちが踊ってくれたら良いなと思って曲作りに取り組んでいます。この際ギャルじゃなくても踊ってくれるのであれば誰だろうと構いません。しかしまあ、言ってみれば、人は皆根源的にはギャルではありますが…
「猫ちゃん大集合」では4拍目の手前、3拍目の四つの16分音符のうち最後の16分音符がスネアを鳴らすタイミングとなっています。これはいわゆるシンコペーションです。
シンコペーションにはどのような狙いがあるのか説明したいと思います。
ランニングをしている人に背後からこっそり近づいて服を掴んですぐに離したとします。そうすることでランニングしていた人は前方によろけると思います。電車に乗っていて急ブレーキがかかったときの動きと同じです。シンコペーションとは突然の急ブレーキのようなものだと考えてください。
踊りはただの直線的な上下運動ないし前後運動では単調だし、あまりセクシーではありません。シンコペーションによるよろける感覚は単調な踊りに対して刺激を与えて予定調和とマンネリを打破するものです。わたしがシンコペーションを多用する理由はそこにあります。
ランニングする人への嫌がらせ行為の例を続けます。ランニングしている人が、走ったり歩いたり立ち止まったりといったことを短い期間にランダムに繰り返していた場合、後ろから服を引っ張ったとしても、よほどタイミングが合わない限り、前へよろけてはくれないでしょう。この人には一定の速さで走っていてもらわないと困ります。ステディなビートを刻むことは一定のスピードで走ってもらうためのガイドを示すことと同じです。さらに、ステディなビートはシンコペーションへの誘い水となり、シンコペーションをより効果的なものにすると考えられます。
また、ステディなビートによって示されるガイドは、よろけた後の最初の一歩を安定させるためのものでもあります。そのまま転ばせてしまっては傷害事件にもつながりかねません。誰かに気持ち良くイタズラを受けてもらうためににはその後できちんとフォローする体制を整えておく必要があります。
「スイングする」とか「ハネる」といった感覚も、この「引っ張って離す」という動作に近いところがあると思います。また「スイングする」とか「ハネる」とは別に、個人的に「グルーヴ圧」と呼んでいるものがあります。ホースの先端を絞って水の勢いを強めるようなものです。その話はまた別の機会に。
3. そのフォルムのようなもの
次は一番言葉にしにくく、同時に一番の肝となる部分です。
譜面に書き起こすことができるフレーズやパターンと呼ばれるような音の連なりはリズムの表層にすぎないと考えます。
ホームページなどの「問い合わせフォーム」を思い浮かべてください。「問い合わせフォーム」は目的を果たすために機能するように作られています。見えている部分からは確認できませんが、裏側にはPHPやHTML、CSSなどで記述されたソースがあります。
あえて図式的に示してしまいますが、音楽の場合においても、何らかの機能を果たすために作られています。今回の取り組みにおいては「ギャルを踊らせること」がその機能となります。
フレーズやパターンを単になぞることは、問い合わせフォームの例で喩えるなら、イラレやパワポなどで見た目の部分だけをデザインするにすぎません。もちろん見た目のわかりやすさや美しさも大事ですが、メールアドレス記入欄に書かれた情報をデータベースに格納したり、送信ボタンをクリックしたら受付完了ページにジャンプするといった本来の機能を果たさなければ何の意味もありません。
では、音楽において問い合わせフォームのソースに当たるものは何なのでしょうか。これが一番難しいところです。わたしはそれをリズムのもつフォルムのようなものだと考えています。
フォルムは文字通り型のようなもので、円形だったり波形だったりするのかもしれませんが、何せ身体的な感覚に依るものなので具体的にこういうものだと指し示すことが難しいように思われます。
そのフォルムのようなものは、それぞれの民族の営みの中で育まれてきたものでしょうが、程度の差こそあれ、部外者が後天的に会得することも可能であると考えます。音楽を聴いていてふと「鉄棒の逆上がりできた!」「補助輪なしで自転車に乗れた!」といった感覚に似た、思わず会得したぞと感じずにいられない瞬間が訪れたことがあります。リズムが表す波長に自分の体の動きがぴったりはまった瞬間といいましょうか。この経験は少なからず演奏に反映されるものだと考えます。
リズムに波長を合わせようとするとき、わたしの場合は、モノの本に書かれていたことを参考にして、拍のオモテで首を前に突き出し、ウラで引っ込める動きを繰り返します。その際、ドラムを例にとるなら、まずキックの音が首と頭の境目あたりに、スネアの音が鼻の奥から頭頂部にかけて共鳴していることを意識します。共鳴を意識することで身体が触媒となり、各楽器の発する一音一音が伸縮する様がイメージできると思います。
この前後運度を行う際に、首あたりから身体中に伝播していくときのうねりのようなものを波形として捉えたものがフォルムであると言って良いかもしれません。
リズム・パターンにはそれぞれ固有のフォルムがあると考えます。そして、フォルムはフレーズに先立つものであるとも考えます。ここはあえてフレーズはフォルムが表出した一部分に過ぎないと言い切ってしまいます。地中に埋まった根の部分も含めて一本の木ということです。根は木の自立を支える上でなくてはならないものです。
フォルムをおざなりしたまま曲の練習することは、あわよくばツールドフランスに出場しようと考えている人が自転車の乗り方を覚える前にひたすらエアロバイクで足を鍛えるようなものではないのかと近頃心配になり、今回このように文章にして確認してみました。
例えばカウントを取る時点でその曲のもつフォルムを示していてほしいわけです。ただ静止した点が4つあれば良いというものではないように思います。このあたりはパーカッション奏者の浜口茂外也がインタビューで語っているので読むと参考になると思われます。
http://topic.auctions.yahoo.co.jp/music/guitarlabo/hamaguchi/hamaguchi02/
個人的には音楽を聴いていてこのうねりのようなものに身を委ねているときが一番心地良いです。どうにかこのうねりのようなものを自分でも演奏して表現できないかと思っています。
ここから先はもうなんと言って説明して良いのかがわかりません。下手な根性論やオカルトめいた繰り言でごまかしたくはありませんが、もはや「フォースを使え。感じるのだ。」という他ありません。この前送った「研究用音源」を聴いて参考にしてみてください。
ライブを見て「ジェットコースターのつもりで期待して乗り込んでみたら、椅子の背もたれの部分が肩たたきやマッサージをしてくれただけだった…」なんてことを言う人もいるかもしれませんが、まあ仕方がないことですね。帰り道に、なんか体がポカポカするな、なんて思ってくれたら良いですけど…
https://www.youtube.com/watch?v=sHtai7OprAA

 

Music Voyage DJ (June 7, 2016) ピーターバラカン×鳥居真道

去る6月7日、cafe 104.5で行われた『Music Voyage DJ』にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございます。予約の電話をかけてみたら既に満席だったという方もいたそうで、申し訳ございませんでした!
このイベントの内容を申しますと、ピーター・バラカンさんと不肖鳥居がDJとして、卓球のラリーのように一曲ずつ交互にかけていく「バック・トゥ・バック」で進めるというものです。お題も決めず、出たとこ勝負で一曲一曲かけていきます。
今回はそのB2B(企業間取引に非ず!)の様子を記憶を頼りにダイジェスト的に書いていきたいと思います。記録として。
私が人気者であれば有志の方が書き起こしてくれるのでしょうが…そんなことはまずあり得ないので自分でやっていきたいと思います。どうですかいじらしいですか!涙がちょちょ切れんばかりですね…
当日メモはとっておらず、さらに後半に進むにつれて酔いが回ってかなり良い感じに仕上がっていきましたので、記憶違いもあるかとは思いますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。間違いなどあればもちろん責任は私にあります。念のため。
それでは早速いってみましょう。
最初に開始の挨拶をしまして、その次に先攻後攻を決めるじゃけんをしました。ピーター・バラカンさんとB2Bをやるというのはもちろん得難い体験ですが、じゃんけんするのもなかなかに貴重な体験ではありませんか!それはさておき、じゃんけんした結果、ピーターさんが勝ちまして、ピーターさんの選曲からスタートなりました。

1. Georgie Fame “Ali Shuffle” (PB)

6月3日にモハメド・アリが亡くなったことを受けて、ピーターさんはこちらの曲をご紹介されました。“Ali Shuffle”とはアリ独特のダンスするような動きを表したものだそうです。

2. Mighty Sparrow “Sparrow Dead” (MT)

モハメド・アリに関する曲が手元にありませんでしたので、どうしよどうしよと思案して、“Ali Shuffle”がカリプソ調だったことから、こちらを選曲しました。

3. Eddy Grant “Don’t Back Down” (PB)

マイティ・スパロウの音源をコンパイルして発売しているアイス・レコードというレーベルがあります。そのオーナーはイコールズというバンドをやっていたエディ・グラントという人です。その人のソロ音源からこの曲。モハメド・アリのドキュメンタリー番組のテーマだそうです。ピーターさんは「このサックスを吹いているのは誰でしょう?」というクイズをお出しになりました。

4. John Zorn “Lonely Woman” (MT)

クイズの答えは「オーネット・コールマン」でした。そこでジョン・ゾーンによるオーネット・コールマンのカバーを。ピーターさんはジョン・ゾーンの楽屋を訪問したときにフレッド・フリスに叱られたことがあるという凄まじいエピソードを披露されていました。

5. Baby Face Willette “Willow Weep for Me” (PB)

あるジャズ雑誌の特集で「私の選ぶ一枚」というような企画があったそうです。その選者の中で日本人でなかったのはピーターさん以外にはジョン・ゾーンだけで、彼が選んだ一枚というのがベイビー・フェイス・ウィレットのアルバムだったとのことです。ピーターさんはこの曲を自分がDJを務めるラジオ番組のオープニング・テーマにしていたそうです。

6. James Brown “Funky Drummer” (MT)

ピーターさんの番組テーマ曲つながりでこの曲。Viewsicで放送されていたPBS(ピーター・バラカン・ショー)のテーマであります。

7. Maceo Parker “Chicken” (PB)

会場のcafe104.5は南青山のジャズ・クラブ、ブルーノート東京の系列店です。ピーターさんが初めてブルーノート東京で観たライブがJBのバンドで長年サックスを務めたメイシオ・パーカーのライブだったそうです。

8. Hirth Martinez “Nothin’ Iz New” (MT)

JB関連を続けようか、はたまた”Chicken”つながりでミーターズの”Chicken Strut”をかけようかと考えましたが、”Chicken”を聞いているとなぜか頭の中でハース・マルティネスの”Nothin’ Iz New”の低音ドゥーワップコーラスが流れてきたので、リズムが似ているという理由からこちらの曲にしました。

9. Captain Beefheart & His Magic Band “Abba Zaba” (PB)

ハースの歌声を聴いていると、ビーフハートの声を思い出すそうでこちらを選ばれていました。無名時代のライ・クーダーが参加とのことです。ピーターさんより「鳥居さんのギターを聴いてマジックバンドにいてもおかしくないと思いました」とのお言葉をいただきました!

10. Mallard “Back on the Pavement” (MT)

マジックバンドつながりで、マジックバンドのメンバーによって結成されたマラードから一曲選びました。

11. Laurie Anderson “Excellent Birds” (PB)

“Mallard”とは「マガモ」のことだそうで、「鳥つながり」からこちらの曲。ピーター・ガブリエルが参加しているとのことです。

12. Ryuichi Sakamoto “Riot In Lagos” (MT)

“Excellent Birds”を聴いて「ビル・ラズウェルが絡んでそう…」と思ったので、当てずっぽうでMaterialでもかけようかと考えましたが、あまり強い動機にならず、雰囲気が似ているという理由で、こちらの曲を「ぶっ込んで」みました。

13. Matumbi “The Man In Me” (PB)

ピーターさんはYMOと仕事するようになったきっかけをお話しされて、「B-2 Unit」に参加したデニス・ボーヴェル関連でこちらの曲を選ばれました。なんとデニス・ボーヴェルのモクモクしたスタジオを訪れたことがあるそうです。

14. The Slits “I Heard It Through The Grapevine” (MT)

デニス・ボーヴェル関連で。マーヴィン・ゲイのヒット曲のカバーであります。

15. The Flying Lizards “Money (That’s What I Want)” (PB)

「モータウンをカバーしたニューウェーブ」が続きまして、こちらの曲です。

16. The Trashmen “Money (That’s What I Want)” (MT)

“Money”のやりとりで、別のバージョンを。”Surfin’ Bird”でおなじみトラッシュメンによる演奏です。

17. Boukou Groove “Stay Broke” (PB)

お金がほしいのはなぜか。お金がないからからだ。ということで、お金がない状態を意味する”broke”にまつわるこの曲でした。

18. 大瀧詠一 “びんぼう” (MT)

お金がない曲が続きまして、大瀧詠一の一枚目のアルバムから「びんぼう」です。鈴木茂のギターが聴きものです。

19. Little Feat “Two Trains” (PB)

鈴木茂のギターにローウェル・ジョージを感じるとのことで、Little Feetの名曲を選ばれていました。

20. Lowell George “I Can’t Stand The Rain” (MT)

続いてローウェル・ジョージのソロアルバムから、梅雨入りしたのでアン・ピーブルズのカバーであるのこの曲を選びました。

21. Allen Toussaint “What Do You Want The Girl To Do?” (PB)

ローウェル・ジョージの唯一のソロアルバムの冒頭を飾る”What Do You Want The Girl To Do?”の原曲であり、作者アラン・トゥーサンの自演バージョンです。他にもボズ・スキャッグスやボニー・レイットがカバーしているそうです。

22. Alex Chilton “Lipstick Traces” (MT)

アラン・トゥーサン〜ニューオーリンズつながりで、ベニー・スペルマンの名曲をアレックス・チルトンがカバーしたものを流しました。

23. Chris Farlowe “Handbags And Gladrags” (PB)

“Lipstick Traces”を取り上げたことのあるクリス・ファーロウ。この曲はロッド・スチュワートにカバーされたそうです。

24. Cher “For What It’s Worth” (MT)

“Handbags And Gladrags”を聴いてサザン・ロック的な趣を感じたので、シェールのマッスル・ショールズ録音のアルバムからバッファロー・スプリングフィールドのカバーをかけました。

25. Etta James “I’d Rather Go Blind” (PB)

マッスル・ショールズが続きましてエタ・ジェイムズの名曲です。

26. Arthur Alexander “Rainbow Road” (MT)

さらにマッスル・ショールズが続きます。最後の一曲でしたので、スローな名曲をしみじみ聴こうではないかということで。ダン・ペンのペンによる名曲です。このとき「お蔵入りになったアルバムが後から発表された」という誤情報を流してしまいました。どうもすみませんでした。
ここでまさかのアンコールを求める声がかかりました!

27. Dan Penn “Nobody’s Fool” (PB)

続いてダン・ペン本人による歌唱です。1973年に発表したソロアルバムから。

28. The Flying Burrito Brothers “Do Right Woman” (MT)

ダン・ペンの曲が続きます。少し趣を変えてフライング・ブリトー・ブラザーズによる”Do Right Woman”。

29. Aretha Franklin “I Never Loved A Man (The Way I Love You)” (PB)

アレサ・フランクリンによる”Do Right Woman Do Right Man”はシングルのB面でした。A面はこの曲。

30. Steely Dan “Hey Nineteen” (MT)

続いて「ソウルの女王」アレサを知らない19歳の娘さんと飲んでいる壮年と思しき男性が主人公のこの曲です。

31. Aretha Franklin “Rock Steady” (PB)

オバマ曰く「DJをするなら一曲目にこの曲をかけなくちゃね」とのことです。ニューヨークの手練れたちによる最高の演奏です。

32. Leon Ware “Body Heat” (MT)

最後の曲です。お客さんから「踊れる曲かけて〜」とのリクエストがありましたので、この曲でお開きとさせていただきました。ベースを弾くのは”Rock steady”と同様、チャック・レイニーです。
以上です。
ピーターさんには私の拙い返しを丁寧に拾っていただいて、本当に感謝しても感謝しきれない思いでございます。音楽を紹介されるところを間近で聞いていて、改めて敬服する他ないなとしみじみ感じました。今回、がっつりB2BするのもDJ中に声を出して曲を紹介するのも初めてのことでしたがとても楽しかったです。また機会のあることを願って。
例のごとく一曲ずつYouTubeに上がっているかどうか確認したら、ハース・マルティネス以外は上がっていました。気になった方は聴いてみたら良いと思います。
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ぼくは宣伝と告知がすき

近頃、長いだとか粘液性だとか言う声を、私の頭の中のアンテナが次々に受信しており、自分としては何ら問題はないのだけれど、仕方がないので、今回は趣向を変えてやってみたいと思います。

『スカート”CALL”発売記念ワンマンライブ』に参加

昨年12月の頭頃だったか、作業に煮詰まってしまったぼくは、ライフのノートを閉じて、散歩がてらに銀座まで出かけて行き、イエナ洋書店で注文していた本を受け取って、喫茶店に寄り道でもしようかしらん、なんてことを特に考えたりせずに過ごしていたら、突然スカートの澤部君から連絡があった。『今レコーディング中なんだけど、明日、ギターを持ってスタジオに遊びに来ませんか?』とのお誘いに、ぼくは一も二もなく『いきます!』と返事したのだった。
翌日、2002年製のフェンダー・ストラトキャスターを担いで青葉台にある某レコーディング・スタジオまで出かけて行った。
レコーディングスタジオに向かうとき、ぼくはきまって緊張してしまう。レコーディング・スタジオは住宅街にあることが多く、その上、看板を出しているところなんてほとんどないので、建物を見つけるにも一苦労だ。さらに、入り口がわかりにくいことも多いし、建物に入ってからも、誰かがいる部屋までたどり着くのに難儀するなんてことがザラにある。機材を持って行ったり来たりしていると冬場であっても汗をかいてしまって大変だ。
それに加えて、あの物々しく重たい扉もなかなか手ごわい。いざ開けてみると、そこは全然知らない人たちの現場で、怪訝そうな眼差しを一身に浴びせられる。そんなことがあったらどうしようという不安で足がすくんでしまう。
ノーマン・メーラーがいうには『なにが起ころうとクールcoolでいられるのがヒップだ』とのことである。勇気を出してそっとドアを開けてみると、淡いピンクのセーターを着た澤部君が指示を飛ばしている姿が飛び込んできた。それでぼくはひとまず安心した。そのときちょうど清水君がブースに入ってベースを録っているところだった。その次がぼくの番だった。ぼくのギター録りが終わると、今度はシマダボーイのパーカッションの録音。その前に澤部くんのワウペダルを使ったパートを録ったかもしれない。
その後は特に予定もなかったし、レコーディング・スタジオの中で音響機器に囲まれていると、なんだか気分が良いということもあって、そのままレコーディングの様子を見学させてもらうことにした。おまけに出前まで頂いてしまった。ごちそうさまでした!
マスタリングを終えたばかりだという「CALL」のデータを澤部君が送ってくれたのは、新代田にあるライブハウスのフィーバーでトクマルさんの企画に出演しているときだった。
スカートの「CALL」の発売日は、奇しくもトクマルさんの新しいシングル「hikageno/Vektor」と同日の4月20日。「hikageno/Vektor」に収録されたDVDにぼくの姿がちらっと映っているとのことだ。これはまことに情けないことだが、ぼくは自分の姿を映像で見ているとなんだか落ち着かないので、まだこのDVDを見ることができていない。しかし、ほんの一瞬のことだろうから、そんな理由でこのDVDを観ないのはきっと損をしていることだろう。
さて、「CALL」が発売された今、その評判は皆さんご存知の通り。スカートの成し遂げた偉業に参加できたなんて、これほど嬉しいことはない。さらにレコ発ワンマンにも参加させてもらうことになった。弦も入るとのことで、これは興奮せざるを得ない。チケットは売り切れ寸前だそうです。

『スカート”CALL”発売記念ワンマンライブ』

5月27日(金)
出演:スカート/DJ:臼山田洋オーケストラ
OPEN/START:18:30 / 19:30
ADV./DOOR:¥3,000 / ¥3,500 (税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)
http://www-shibuya.jp/schedule/1605/006570.html

ピーター・バラカンさんとイベント

なんとピーター・バラカンさんとイベントでご一緒させていただくことになった。イベントの内容は、Back to Backという交互に一曲ずつ流していくというスタイルで進めていくものだ。
ぼくがまだ中学生だった頃、そしてM-ONがまだViewsicだった頃、ピーターさんは「pbs(ピーター・バラカン・ショー)」という番組をやっておられた。たしか番組のオープニングは白ホリで撮られたデッサン人形の映像だったと思う。その映像と一緒に流れていたジェイムズ・ブラウンの「ファンキー・ドラマー」のイントロがとにかく洒落ていて、とても印象に残っている。その頃はまだその曲が誰の何という曲なのかも知らなかった。
その番組の中でピーターさんが紹介されていたPVのうち、ぼくが覚えているのは、トム・トム・クラブの「おしゃべり魔女」とトーキング・ヘッズの「ワンス・イン・ア・ライフタイム」、ダイアー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」で、これは全て同じ回で流れたものかもしれない。
60年代・70年代のソウルやR&Bを少しずつ聴くようになった頃、折良くピーターさんの書かれた「魂(ソウル)のゆくえ」が復刊となったので、すぐさま入手した。大学の近くのシャノアールで一気に読んだ記憶がある。ソウルやR&Bに興味がある人には「魂のゆくえ」を読んでみることをおすすめする。リーゼント・ヘアのジェイムズ・ブラウンが描かれたクラフト紙のカバーが目印だ。四六判で300ページ弱。ところで、厚みという観点からいうと、ぼくは300ページぐらいの本が好きで、サイズは四六判か文庫。これに限る。
イベント自体がどうなるのか、当日になってみないことにはわからない。お題のないB2Bで、しかもお相手はピーター・バラカンさんなので、もちろん緊張はするけれど、ただひたすら楽しみだ。会場は「選曲管理委員会」と同じくcafe104.5です。

Music Voyage DJ 6.7 tue.

6月7日(火)
cafe104.5
DJ: ピーター・バラカン、鳥居真道
入場無料
当日、ふらっと行ってみたら満席で入れなかった、という可能性もあるので、ご予約をおすすめします。ご予約は会場のcafe104.5(03-3251-1045)までご連絡ください。
Music Voyage DJ 6.7 tue.

新間P「不明なアーティスト」に出演します

もう一つ、告知をさせていただこう。学生時代の先輩である新間さんのお誘いで、「不明なアーティスト」というイベントに出演します。池田若菜さんとご一緒させていただくこととなった。こちらは日が近づいたらまた改めて告知したいと思う。

新間P「不明なアーティスト」

6月20日(月)
高円寺円盤
出演:鳥居真道 / 池田若菜
聞き手:柴崎祐二
2000円(1D+カレー込)
20時開演
トーク&ライブ
書き終えてみたら結局3000字を超えてしまったではないか。なにはさておき、以上よろしくお願いします!
https://www.youtube.com/watch?v=J3nPLoODtGU

 

ダンシング クラブ

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「ダンシング クラブ」にお越しいただいた皆様。誠にありがとうございます。本日は恒例の「私しゃ富山の押し売り男」シリーズこと場内BGMについてです。
「ダンシング クラブ」というタイトルに因んで、ディスコ・ミュージック、今様に言うとブギーに振り分けられるブラック・ミュージックを中心に集めました。1979年から1986年にかけてのヒット曲ばかりです。選曲はGTAに登場する架空のラジオ局を参考にしてみました。まあディスコと言っても口当たりの良い軽めのものよりは、ドロっとしたファンク的なものが多いと思われます。だからディスコと言うよりはポスト・ディスコと言ったほうが通りが良いのかもしれません。細かいジャンルの定義付けはよくわかりません。
70年代後半から80年代前半にかけてのブラック・ミュージックに関しては、去年一昨年に安いという理由で中古のベスト盤を手当たり次第に買い続け、結局消化できずにおり、4月当初の担任の先生のような状態、つまり生徒の顔と名前がしっかり一致していない状態で放置してしまっていたのですが、今回の作業を通じて若干マッピングされたというか、煩雑に並べられていたものが整理されたところがあります。言ってみれば、自分が入門するところを人様に付き合っていただいたわけです。
この手の曲は5分以上なんてのがざらなので、曲をたくさん流そうとした場合どうしてもエディットせざるを得ません。適当なところでフェードアウトさせて次の曲を頭から流す、とやっても良かったんですが、「BPMを合わせてちゃんとつないだ方が良いんじゃないの?」という声がどこからか聞こえてきたので、仕方なくその声に従ってLogicと格闘しながら見様見真似でそれらしくなるようにやってみました。1曲につき1分〜2分ぐらいの長さでテンポ良くやりたかったのですが、曲が増えれば増えるほど作業の時間がかかります。こんな調子では間に合わんと考え、1曲を3〜4分にすることでなんとか完成させることができました。こういうのって選曲にしても門外漢にはわからない微妙なマナーがあると思うんですがこの際無視です。初学者故に至らぬ点もたくさんあったでしょうがご容赦いただけると幸いです。
He’s The Greatest Dancer – Sister Sledge
Stomp! – The Brothers Johnson
Get Tough – Kleeer
Let’s Get Serious – Jermaine Jackson
In My House – The Mary Jane Girls
Fantastic Voyage – Lakeside
Burn Rubber On Me (Why You Wanna Hurt Me) – The Gap Band
(Not Just) Knee Deep – Funkadelic
Move Your Boogie Body – The Bar-Kays
Good Times – Chic
The Glow Of Love – Change Feat. Luther Vandross
Foreigner Of Love – Contrast
Feel My Love – Slave
Rock With You – Michael Jackson
Ghetto Life – Rick James
Automatic – The Pointer Sisters
Kiss – Prince & The Revolution
Single Life – Cameo
I’ll Be Good – René & Angela
The Finest – S.O.S. Band
Rapture – Blondie

 

鳥ちゃんの「凛として-BOON」

基本的に何をしても暖簾に腕押しという感覚が抜けず、その結果アパシーのような状態になりがちだが、これは「期待は失望の母である」いうナイアガラ語録の通り、何かしら期待するところがあるがためにこのように心が感じてしまうに違いない。いっそ自分のしたこと関わったことに対して、手を離れた瞬間から、ポルターガイストだとかキャトル・ミューティレーションのような主体が判然としない現象のようなものだと考えてしまえば少しは気が楽になることだろう。
それをさらに発展させて、自分のことを透明人間ないし幽霊だと思って暮らしてみるのも良いかもしれない。しかし、それはやり過ぎというもので、他人からしてみれば強い自己愛の裏返しであることがありありと見て取れてとても気持ちが悪いはずである。仮にそのような心づもりであっても他人には言わないのが吉。しかし、自己愛の強い人間に対する世間からの揶揄がある一方で、そういう歯の浮くようなセリフを平然と言ってのける人物が案外スムーズに出世したり人気者になったりモテたりするものだ。だからここはあえて高らかに透明人間宣言をしてみるのも悪くはないだろう。素っ裸になって「ボクは透明人間だぞー!」と叫びながら街中を駆けまわってみたら意外に好評を博すかもしれない。もちろん「嘘をいっては困ります」という指摘もあるだろうが、そんなのはまだ可愛い方で、白字で大きく”N”と書かれたリュックを背負った小学生に「狂い方が凡庸」と一刀両断されて興醒め、なんていう結果を予想することもできる……ポップなことをしようとすることは誠に難儀なことである。地獄の沙汰もキャラ次第なんていう身も蓋もないことわざもあります。

* * *

小学生の頃、友達の妹に散々おだてられた後に、「本当だ。褒められると鼻の穴が広がるってお兄ちゃんが言ってた」とからかわれてとても恥ずかしい思いをした。爾来、人から褒められたりすると鼻の穴が広がっていないか意識してしまうようになった。
顔面に端ない笑みを浮かべた人物がこちらの着ている服をまじまじと見つめて「そういう服ってどこで買うの?」と厭味を言ってきたときのことを反芻しながら、大根や豆腐に針をびっしり刺しているときなど、小鼻あたりが強張ってピキピキ動いているのがわかる。
これら少数の例に鑑みて、自尊心のツボは小鼻にあるのでは、と考えた。鼻は顔のパーツのうち、視界に入れることができる唯一の部分だと指摘する人もいる。そこに自意識が集まってきたって何ら不思議ではない。
そこで、ひとまず人差し指で小鼻付近を揉んだり押したりして刺激を与えてみたところ、まあまあ心地が良い。自尊心を傷つけられたときや、反対にちょっと自惚れてみたいときにやってみたら良いと思います。効果があるのかないのか知らないが。
ある友人が「表情は感情に先立つ」みたいなことを言っていた。例えば、何はなくとも口角をあげていると自ずと楽しい気分になってくるということである。ちょっと試してみてよというので、実際にやってみる。三十がらみの男が二人して口角をあげながら向かい合っている図は、あまり気持ちの良いものではなかろうが、少なからず効果はあったように思う。それが単なる思い込みであろうと。
小鼻にしても、人から褒められたときの鼻の穴の形を思い出してそれを再現すれば、人から賞賛を得たような気持ちに浸れるのではなかろうか。自尊心が傷つけられたときや、反対にちょっと自惚れてみたいときにやってみたら良いと思います。効果があるのかないのか知らないが。
ある日、帰り道に立ち食い蕎麦屋に寄って、今日は一杯飲んじゃおうか、なんて言ってビールを一杯飲んで、蕎麦も頂いて腹八分目。ほろ酔い気分の上機嫌で帰宅して、ハミングなどをしながら何の気なしに鏡に目をやると、無表情の自分が映っていたので思わずビックリ。自分としてはもっとにこやかな顔をしているつもりだったが、無表情というものが顔にぺたりと張り付いているようで異様だった。まさにオーネット・コールマンのDancing In Your Headのジャケを天地逆さにしたような状態で、表情と気分の乖離に非常にショックを受けたのだった。念の為にショックを受けた顔も鏡で確認したところ、やはりこれもまた無表情で、もはや笑うしかなかった。厳密にいえば笑っていないのだが…

* * *

無印良品で買った自転車を乗り回して9年程経過した。チェーンが経年変化によりだるんだるんに弛んでおり、上り坂を登っているときや急いでいるときなどに高い負荷をかけると簡単に外れてしまう。この自転車を運転しようと思ったらチェーンが外れないように配慮して慎重にペダルを漕がねばなるまい。
現在使用しているスマホにしても2012年に購入したものだからすこぶる動作が遅く、外出中に急いで調べ物をしなくてはいけないときなど毎回イライラしてしまっていたが、最近はもうそういうものだから仕方がないとあきらめて、負荷のかかるような使い方をしないようにしている。
仮に機能が充分に果たされていなかったとしても、人間が道具の都合に合わせるということがあっても良いのかもしれない。そんなことを思った。いくら相手が我々の作り出した道具といえども何でもかんでも人間の思い通りにいくと思ったら大間違いだ。そんなことで毎度毎度ストレスを貯めているようでは長生きできないだろう。
などと言っておけば何となく収まりが良いのかもしれないが、有効に使われるはずだったエネルギーが穴の空いたバケツから駄々漏れになっていると考えるとむかっ腹が立って仕方がない。所詮道具は道具。使うのはあくまで人間のほうであって、その主従関係ははっきりとさせなくてはならない。
かの村上”ポンタ”秀一はテレホンショッキングに出演した際に、設置されたドラムセットに蹴りを入れて「ドラムはネ、こうやって言うことを聞かせるんスよ」と言って演奏を始めた。
運転免許合宿の最中、頭をパンチパーマにしているクールなオバチャン教官に当ったときに、おっかなびっくりアクセルを踏んでいたら普段の冷静でドスの利いた口調からは想像できない明るい調子で「ぶっ飛ばせー!車はぶっ飛ばすもんだー!」と言っていた。
かようにして道具どもに一体誰がボスなのかということをわからせてやらなくてはなるまい。人間が道具に合わせてペースを落とす必要などまるでなし。使えない道具はコンクリートの壁などに力一杯叩きつけて今すぐ買い替えてしまおう!
さて、エネルギー駄々漏れ問題は相手が道具であればある程度対処のしようがあるが、相手が人間の場合はどうだろう。一緒に働いている人がいちいち右クリックでコピー&ペーストをしているのに気づいてしまったときなどどうしますか。イライラしますか。
また、集団で一丸となり、何かに取り組まなくてはいけないような感じの雰囲気が醸成されつつある気配がみられるときなど、いかにして各々のエネルギーを効率良く伝達し、目標を達成していくべきか。これについては話がややこしくなりそうなので何も言わないのが吉だろう。
ひとつだけ言えることは、集団における各人のエネルギーの投入についても「ロー出しハイ受け」がより好ましく最も効率の良い方法ということだ。つまり個人が投入すべきやる気や情熱にも適量というものがあるということである。そして情熱のはけ口をどこに見定めるかということも肝要だといえよう。何でもかんでもやたらめったら情熱を注ぎこめば良いというものではない。(山王戦でゴリが回想するビターなエピソードを思い出してみよう。そして、期待は失望の…何だっけ?)
文化祭などの行事になると、気分の高揚から無闇矢鱈と張り切りって余計な仕事ばかり増やす人がいる。なんとエネルギー効率の悪いことか。やはりその時々の環境に見合った熱量を注がなくてはならない。だから場合によっては前向きな気持ちを胸に抱いたまま何もしないで横になっているのが最も効率的なんてこともある。むしろ、いついかなる状況であろうと何もしないで横になっていることが最良の選択であることを我々は経験から学んでいる。
なんて言っておきながら、大人しく横になって寝ておけばいいものを、ここ数日間は「憂鬱は凪いだ熱情に他ならない」などとブツブツ唱えながら、夜なべしてミックステープを作成しています。”Dancing Crab”に向けて。我ながら物事の優先順位がおかしいと思いますが。最近は自分のことを例えるなら紳士服店の一角を借りておはぎを売ろうとしている人ではないかと考えるようになりました。もう良い歳なので「私はクリープ。私はウィアード」とは思いませんが、”What the hell am I doing here?”と思うことはしばしば。ひとまず経済の仕組みについて一から勉強したほうが良さそうです。
ライブは日付変わって本日5月13日。場所は渋谷NEST。どうぞよしなに。
https://www.youtube.com/watch?v=xdK8Hq7RmJ0

 

WordPress4.5に更新したら不具合が発生!原因はHeadSpace2?

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WordPress4.5に更新してから編集画面がおかしい…

当サイトではないのですが、私が管理に携わっているWPを使用したサイトをWordPress4.5に更新したところ、編集画面に色々と不具合が発生しました。具体的には以下の様なトラブルです。

  • 「メディアを追加」をクリックしても効かない。
  • ビジュアルエディタとテキストエディタの切り替えができない
  • テキストエディタからHTMLタグを挿入する「クイックタグ」が消える

その他にもあったのかもしれませんが、私が気がついたのが上記のものです。

プラグインをひとつずつ検証してみると…

ひとまずインストール済みのプラグインをひとつずつ停止して編集画面に変化があるか見てみることにしました。そうした結果、Headspace2を停止するとテキストエディタが正常に働くことが判明しました。不具合の原因はHeadspace2にありそうです。

Headspace2の不具合を修正する

Headspace2は主にページごとのディスクリプション(description)の記述に使用していました。記述したものは結構な数のページに及びます。手っ取り早くHeadspace2を停止にしてしまうことも考えましたが、できれば継続して使用したい。そこで検索してみると早速解決策を書いてくれているサイトがありました。
WordPress4.5でHeadSpace2に不具合が!|Mac使いの備忘録iRec
こちらのサイトを参考に実際に修正してみました。headspace.jsを編集するところまでは良かったのですが、page-settings-edit.phpというファイルの場所がわからず、途中であきらめてしまいました。
英語のサイトですがワードプレスのフォーラムで、同様のトラブルが話題になっており、解決策も書き込まれていたのでこちらも試してみることにしました。
WordPress › Support » Problem with WP 4.5 | WordPress.org
jacobさんが解決策を書き込んでくれています。以下、引用です。

If your problem is related with headspace, then go to:
wp-content/plugins/headspace2/js/headspace.js
Line 26:
Change: $( ‘a[href=#toggle]’ ).click( function(){
With: $( ‘a[href=”#toggle”]’ ).click( function(){
Line 61:
Change: $( ‘a[href=#toggle]’ ).click( function(){
With: $( ‘a[href=”#toggle”]’ ).click( function(){

以上です。こちらはたったの2行書き換えるだけで良いようです。早速試してみたのですが、特に変化はありませんでした。別の解決方法を探さなくていけません。
jQueryのバージョンをダウングレードするという解決方法もあるそうですが、こちらは試していません。
WordPress4.5でHeadSpace2を使うとエディタに不具合が!|CREATE RECORD

Yoast SEOを代替プラグインとして使用する

先述のとは別の同様のトラブルに関するWordPress.orgのフォーラムを見ていたところ、Yoast SEOというプラグインであれば、Headspace2の設定及びデータをインポートすることが可能であることがわかりました。そこでYoast SEOを代替プラグインとして使用することにしました。
他のSEOプラグインからデータをYoast SEOへインポートする際は、画面左側メニューの「SEO」から「ツール」画面へ移って、さらに「インポート・エクスポート」へ移動し、「他のSEOプラグインからインポートする」と書かれたタブを選択します。
yoast
Headspace2にチェックを入れて、水色の「インポート」をクリックすればインポートが完了します。
インポートした後、Headspace2を停止にしました。これでひとまずの解決にはなりました。

ひとまずは解決したものの…

Yoast SEOについてはまだ未知数ですが、いささか見た目のシンプルさに欠けるところがあり、できればHeadspace2を使っていきたいところではあります。他に手段はないのかもう少し探っていきたいと思います。
※2016年4月25日追記
HeadSpace2のデータ移行はAll in One SEOでも可能だそうで、こちらを使用することにしました。やはりYoast SEOは出しゃばりというか、目立ちたがりというか、奥ゆかしさのないプラグインなので、おさらばしたいと思います。

 

otori×DUM-DUM「ノーをウェーブする」のDJプレイリスト

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こんにちは!久々に幕間のDJに任ぜられotoriとDUM-DUMの共同企画「ノーをウェーブする」にて好きな音楽をたっぷりとかけてまいりました。当該イベントの主役であるバンドをご紹介しますと、otori、uri gagarn、そしてフランスからお越しのFRUSTRATIONの三組です。
毎度毎度プレイリストを書いてネット上に公開する必要性がもはやどれほどあるのかという疑問を抱いていたものの、お客さんの一人に「今日のプレイリストはどこかで見れたりしますか?」とのご質問をいただいたので、喜び勇んで「ネットに上げます!」とお答えしました。その方がここまでたどり着くのかは見当がつきませんが(見つけてくれると良いですけど…)、連絡先とペンパル募集の旨を書いたメモを括りつけた風船を部屋の窓から放つようなつもりで書いていきたいと思います。
でもインターネットってそのぐらいの距離感覚で良いと思いませんか!昨今は「さて、飯でも食うかな」といったテキストが否応なしにお前の網膜直接コンタクトしがちなので!(Oi!いよいよ壁は無くなるぞ!)
それはさておき、プレイリストについてです。記憶が曖昧なので、曲順が前後していたり、何か抜け落ちていたり、かけた曲を間違えていたりということがありそうですが、そんなに大したことではないでしょう!
以下、プレイリストです。
Opening
Ja Fun Mi (Instrumental) – King Sunny Ade & His African Beats
Misi Cacadou – Moebius & Plank
Orere Elejigbo – Lijadu Sisters
Lady O K’pele – Lizzy Mercier Descloux
You Hit the Nail On the Head – Funkadelic
I Never Glid Before – Gong
Nave Maria – Tom Zé
Nicolas – Etron Fou Leloublan
Moderne Romantik – S.Y.P.H.
Telefon – Palais Schaumburg
uri gagarn
Dream Baby Dream (Long Version) – Suicide
Réveillons-nous – Véronique Vincent & Aksak Maboul
Laisse Tomber Les Filles – The Honeymoon Killers
Fire – Lizzy Mercier Descloux
Jungle Love – Casino Music
FRUSTRATION
The Model – Snakefinger
Fred Vom Jupiter – Die Doraus Und Die Marinas
I Am An Animal – Ja Ja Ja
Mind Your Own Business – Delta 5
Walking On Thin Ice – Yoko Ono
Rats & Monkeys – Art Bears
otori
Why Can’t We Live Together – Timmy Thomas
Ode To Booker T – Young Marble Giants
Two Oldtimers – Moebius & Plank
Love Is How Y Make It – Gong
Complexico de Épico – Tom Ze and Perna
Wombat-Wonder – The Workshop
Atomic Bomb – William Onyeabor
Genius Of Love – Tom Tom Club
(Just Like) Starting Over – John Lennon
Long Piece No. 3: Part 1 – Egg
Closing
以上です。
一曲一曲確認してみたところThe Workshopというバンドの音源以外は全てYouTubeにあがっていました。(The Honeymoon Killersの動画を見るといろいろ間違いがあって面白い!The Honeymoon Killersというのはベルギーのバンドなんですが、The Honeymoon Killers (France) となっているし、使われている写真はニューヨークの同名バンドのもの。さらに微妙に再生速度が遅い。コメント欄ではCrammedDiscsとニューヨークのほうのThe Honeymoon Killersのメンバー、両方から直々にツッコミを受けていて笑いました。あとリジー・メルシエ・デクルーの”Lady O K’pele”も中身は別の曲。)
曲名が判明したのは良いとして、「この曲はどのCD買ったら聴けるんですか!」という方はDiscogsというサイトで曲名及びアーティス名を検索してみると案外すんなりわかるかと思われます。
さて、プレイリストですが、個人的にはもはやスタンダードの域といえるチョイスです。3、4年前とあまり代わり映えしないチョイスとも言えますが。それでも色々流してて「これ何?」と話しかけてくれる人が結構いたのでやってて楽しかったですね。”Fred Vom Jupiter”を流しているときに、ブースのすぐ近くでサビに合わせて手を叩く音が聞こえてきたので目をやると、FRUSTRATIONのお客さんが真顔で立っており、親指を立ててこちらに向けるとすぐに去って行くという出来事があり、かなり和みました。
ジョン・レノンの”Starting Over”は、「誕生日の人がいるから何かかけて」と言われて、名曲だしこれだ!って決めてかけたんですけど、改めて考えてみるまでもなく全然誕生日と関係ない!”Woman”のほうが良かったような気もします。いや、Double Fantasyでいえば、”Yes I’m Your Angel”に「Happy birthday」って出てくる!うわあ抜かった!

 

鳥ちゃんの「とりいそぎご報告!」

幸いなことに朝の通勤ラッシュというものにさほど縁のない生活を送ってきたが、ある時期、半年程、通勤ラッシュ時に電車に乗らなくてはならないことがあり、本当に辛かった。毎日が絶望的な気分だった。とはいうものの、伝え聞くところによれば関東には本当に地獄のような通勤ラッシュがあり、それに比べたら私が利用していた路線の混雑などまだ可愛い方だったのではないかと思われるが、そんなことを言っても辛いものはどうしたって辛いものだし、俺の体験のほうがよっぽど辛いなどと言い出す人を見越してまずは控えめに出て様子を窺うなんていう回りくどいことをわざわざする必要もなく、辛いことに対してはやはり声を大にして辛いと言っていかねばならない。なぜなら満員電車とは忍耐を美徳であると考える心の産物に他ならないのだから…なんていう考え方もあるかもしれないが、実際のところはよくわからない。そういうものなのだから仕方がないという虚ろな気分が支配的で、絶対改善してやるんだぞ!という気概を持つ者は誰一人としていないことだけは確かだ。
朝の移動というと乗車してからの時間も当然辛いが、乗るまでの間も相当に辛くかなり疲弊してしまう。最寄り駅の改札は線路を挟んだ向こう側にあるために、一度踏切を渡らなければいけない。その踏切はいわゆる開かずの踏切で、その酷さは夕方のニュースでも取り上げられるほどだ。
踏切には電車が通過することを知らせる赤いランプが設置されている。ランプは矢印の形になっており、上りと下り、それぞれの進行方向を示している。通勤の時間帯などはこれが常時点灯した状態だ。ランプの点灯が片方だけになり、後一本電車が通過すれば遂に踏切が開くぞと期待させておいて、電車が通過している最中に再びランプが点いたりすると周りから嘆息が聞こえてくる。ブツブツと文句を言う人もいる。頃合いを見計らって遮断機を避けて横断してしまう人もいる。踏切に開閉に律儀に付き合っていてはイライラが募るばかりでなく遅刻もしてしまう。しかし開かずの踏切を勘定に入れてその分早く起きるなど言語道断である。
もし自分が「ハンガー・ゲーム」や「ダイバージェント」、「メイズランナー」などのヤング・アダルト小説を原作とするディストピアが舞台の映画に出てくるような支配階級の実力者だったら、国民を無理矢理ぞれぞれの生活リズムによって「朝型」「昼型」「夜型」「深夜型」の4種類に分けて、通勤の時間帯を分散させることで交通の混雑を解消させたい。
通勤ラッシュに慣れないうちはとにかく人の多さにショックを受けて、毎回疲弊しきっていたが、3日もすれば脱力の勘所みたいなものが身について、それほど精神をえぐられることもなくなった。改札を出てしまえばそこで終わりで、もちろん辛いことには変わりないし二度と乗るものかとは思うのだが、一日中尾を引くような疲労感を覚えることはない。
受けるストレスの度合いでいえば通勤ラッシュよりも帰宅ラッシュの時間帯のほうが大きいように思う。通勤ラッシュに慣れた乗客の間では痛み分けの妥協点が共有できているというか、皆が腹を括っているから過密ということに我慢さえしていれば物事がスムーズに進むことも多い。車内は殺気立っているがその分マナーの悪い乗客などは淘汰される傾向にあるように感じる。帰宅ラッシュは通勤ラッシュよりも人が少ないものの、それでもやはり混雑しており、さらに他人と密着するほどではない微妙な混み具合からパーソナル・スペースの調整がうまく行かず周囲の乗客とスペースを巡って心理的な小競り合いが起きがちで、それが何よりのストレスとなる。それに加え、パンパンに膨れあがったリュックサックを背負ったまま車両に乗り込んだうえにそれを何度もぶつけてくるタフな学生風の男や、ドア付近に立って電車から降りようとする人の通せんぼする輩や、つり革に掴まらずブレーキとともによろけて体を人にぶつけたうえに謝りもせず同行の者と顔を見合わせてヘラヘラしているハイティーンの集団など、マナーに対する姿勢が甘めの者も多くこれもストレスの種だ。
あるときもう本当にうんざりなんだよ!という気持ちで、荒んだ空気が充満した帰宅ラッシュの電車に乗っていると、説明口調で何か言っている男性がいたので、下衆な気持ちからイヤホンを外して男性の言っていることを聞いてみると、どうやらブレーキが掛かったタイミングでよろけてしまった人に体当たりをされたらしく、そのことに対して周りの乗客にも聞こえるように文句を言っているようだった。
「あのー、よろけないでください。皆我慢してよろけないようにしているんですよ。自分だけは許されるなんて思わないでください。皆さんもそう思いますよね?誰も言わないからこうやって私が言っているんですよ。いいですか。お願いしますよ。」
水面に小石を放るとできる波紋のように男性の周りにいた人がすうっと引いていくのが感じられた。車内を満たす荒んだ空気が一気にクールダウンしていく様が肌でわかった。「男性対その他の乗客」という構図の導入によりバラバラだった乗客の気持ちがひとつになったようなところもあり、マナー向上を目的として派遣された鉄道会社の差金かと思うほど見事な空気の変わり方であった。
先の男性の行動から思い出されるのは、バンド活動に従事していると思しき若者たちがリハスタのロビーで、彼らが観に行く予定だという某外タレの来日公演に前座として出演する日本人若手バンドに対し「全然いらねー。絶対観ない。バースペースで時間潰すわ」なんて言っているのを聞いてしまったり、新宿のFlags付近で読モ風の女性が同行の者に「わたし人混み嫌いなんだよねぇ」と言っているのを聞いてしまったり、六本木を歩いているときに三十がらみの女性二人組が「学生さんって本当イタイよね」などと話しているのを聞いてしまった時の気まずさのようなものだ。
また、怪奇もののショートショートにありがちな、人間関係に悩んでいる主人公が「あいつらなんて消えちまえば良いんだ!」と叫んだら謎の人物による怪しい力によって本当にその通りにされてしまい、罪悪感から精神的に追い込まれていくような話に近いものを感じた。
自分がぼんやりと考えていたようなことでもその言葉が他人の口から実際に出てくると、なんだかなぁという気分になってしまい、決してその通りよくぞ言ってくれたという気持ちにはならない。
男性は続けてこう言った。
「あともうひとつ。降りてすぐ歩きながらスマホを見るのはやめてくださいね。これ非常に危険ですからね。そう思いませんか?誰も言わないので代わりに私が言うんですよ。お願いしますね」
自分の言い分が通らなかったり物事が思い通りにいかず、こめかみに青筋を立てて怒りにうち震えているような状況では、我を見失いがちであるが、一度他人が自分と同じような異議申し立てをしているところを想像してみると少しは冷静になれるのではなかろうか。その際にあまり好印象を抱いていない人物が言っているところを想像するのがより効果的だと思われる。「ふと我に返る」というような状態にもっていくことができるだろう。しかしこの思考のプロセスが習慣化してしまうとアイデンティティ・クライシスに陥ってしまいそうな気もする。ただ思考に別の回路を設けておくことは考えが袋小路に入り込まないようにする手段の一つになると思われる。
人としての器または度量と呼ばれるようなものが御猪口を裏返したときのくぼみ程度しかないので、他人のちょっとした発言などに腸が煮えくり返る思いをすることもままあるが、そんなときは発言した者が今際の際になって家族と感謝の言葉を掛け合っているところに突然現れて「でもあなた、私にこんなことを言ったよね」と指摘するところを想像してみる。その後、家族の者に「なんなんですか!」と糾弾される展開などを考えると、ごちゃごちゃ言われるのも面倒だなという気持ちになり、昂ぶった感情も有耶無耶になって、とりあえず落ち着きを取り戻すことができる。

 

ベル・ビヴ・備忘録

某日。さる対談(人数的に座談会?もしくは合同インタビュー?)で先輩ミュージシャンとお話をする機会を得る。思えば対談は初めてのこと。何を話したら良いものかと考えていたものの、始まってしまえばまさにおんぶに抱っこ状態で、たくさんお話していただいてこちらはひたすら恐縮するばかりだった。
自分が読んでおもしろいと感じる対談やインタビューの記事とはどういうものだろうと改めて考えてみると、何の遠慮もなしに、いかにもそれが自然な振る舞いであるかのように固有名詞がひたすら飛び交う具体的な語らいであるとの結論に落ち着いた。抽象的でモヤっとした精神論や、時事問題に対するボンヤリとした意見、爆笑おとぼけエピソード等はそれはそれで味があるのかもしれないが、そういったものよりも個人的な嗜好としては具体的な技術論を読んでいるほうが断然おもしろい。例えその内容が全く理解できなくとも。さらに言えば一般的でない固有名詞に関しても全く説明がなされないまま先に進んでいってしまうものがより好ましい。
このような気質は、小学校の高学年ぐらいで日テレのテロップを親切だと思うか余計なお世話だと思うかというところではっきりしてくることだといえようが、今そんなことはどうでもよろしい。どうでも良いことついでに言うと、歌番組の歌詞テロップはなくて良いと思う。カラオケに来て他人の歌を聴いているような気分になるから、というしょうもない理由ばかりでなく、文字が出ているとどうしても目で追ってしまい音楽を聴いている気にならないからという理由もあるが、こんないかにも亜インテリでござい!みたいなことを言っても得することなど何もないからこれ以上言うのは止そうと思う。したがって歌詞カードについては何も言うまい。
一応の役割として音楽担当(嵐でいうところのラップ担当)ということになっているので、取材などでも「音楽的な話題」を振られることが多い(取材自体はほぼなし)。そもそもの話、例え色々な事情があろうと、我々が従事しているのは他でもない「音楽そのもの」なのだから、殊更「音楽的」などと強調する必要があるのかという疑問もあることにはあるのだが、そういうことになっているのだから今更ごちゃごちゃ言ったところでどうにもならない。
むしろ、細野晴臣の「Endless Talking」、レココレ誌上での大瀧詠一のインタビュー、ポール・ゾロによる複数のソングライターへのインタビュー(この面子を見よ!—ヴァン・ダイク・パークス、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウン、スザンヌ・ヴェガ、トッド・ラングレン、ニール・ヤング、バート・バカラック&ハル・デイヴィッド、ハリー・ニルソン、ピート・シーガー、ウィリー・ディクソン、ボブ・ディラン、ブライアン・ウィルソン、フランク・ザッパ、ポール・サイモン、マドンナ、ヨーコ・オノ、ランディ・ニューマン、レナード・コーエン、ローラ・ニーロ、ロビー・ロバートソン)をまとめた「INSPIRATION」などを読んで、音楽に従事する者の受け答え斯くあるべしと考えてしまうこちらの認識がズレているのだろう。
とにかく忘れっぽく咄嗟に固有名詞が出てこないので、終わってから「この名前を出すんだったらこっちも出すべきだった!」といつも後悔してしまう。加えてその場の空気次第では口から出た固有名詞が寒々しく響くこともあり(テレホンショッキングに出演した際にタモリに向かって機械の配線に凝っていると話してBREEZEが心の中を通り抜けるような感触を我々にもたらした欧州サッカーにも造詣が深いことでお馴染みのあの女優のように)、それに耐えて固有名詞を唱え続けるほど強い心臓を持ち合わせていないために、毒にも薬にもならないことを言ってお茶を濁し、後になって歯がゆい思いをすることもある。それを情けないと感じつつも同時にそのような場で堂々と振る舞うところが全く想像できないし、むしろそういう立ち振る舞いに対してどうしてもミクスドフィーリングを抱いてしまう(「6年目の決意と覚悟」みたいな見出しは重すぎて持ち上げられる気がしない)。
誰かに対して意見を主張するときの作法のようなものが根本的なところで身についていないような気もする。こんなことを言っていては一生出世できないだろうが、そういうものなのだからどうすることもできないと諦める以外になす術もなし。うだつが上がらないとはまさにこういうことをいうのだろう。サングラスをかけることに一瞬でも逡巡するようでは出世できないというのがもっぱらの定説だ。このような人間はやはり折にふれて冷蔵庫のドアを開いてボトルの水飲んで誓いをたてていくよりほかない。
今回の対談では有り難いことに素敵な固有名詞を投げかけていただいたのできちんとキャッチして投げ返すことができた。とにかく音楽の話ができて良かった。
その後、串カツ田中に移動して飲み。楽しさに任せて飲んでいたら急に気持ち悪くなり、そろそろお開きという段になって血の気がひいて冷や汗タラタラ喉元コポコポ足元フラフラ状態に。夕方に食べたつけ麺大盛りに消化不良を起こしたか。
終電間際だったが新宿のTSUTAYAにDVDを返しにいかなくてはならず、さらに車内で気持ちの悪さのピークを迎えたことから仕方なく手前の代々木で降りて、胃袋と喉元をコポコポ言わせながらTSUTAYAまで辿り着きDVDを返却した後、小一時間歩いてなんとか帰宅。薄着で出かけてしまったせいでとにかく寒くとても辛かった。翌日は案の定二日酔いで一日の大半を憂鬱な気持ちで過ごした。
某日。オーストラリアのバンド、My Discoとライブでご一緒する。リミエキ、Phewさんと共に。My Discoの音はとても大きいのだけれども、分離が良いというか、すっきりとした音になっており思わず感服。だいたいライブハウスで大きい音を出そうとすると全体で聴いた時に拡声器の音みたいになりがちなのだがそういう音ではなかった。
昔アリトさんが「フガジの中音はスカスカらしい」と言っていたのを思い出した。確認していないので下手なことを言っても恥をかくだけだがMy Discoの中音も爆音というわけでもなさそうだ。加えて音のすみ分けを考慮したアレンジの妙もきっとあることだろう。
バンドというものは普段我々が考えているよりも小さい音で演奏しても良いものであるようにここ最近感じている。なぜならライブハウスにはスピーカーが設置されているから。こめかみ辺りを蛍光色のなわとびで叩かれているような音は正直辛いだけだ。叩いているほうはさぞ愉快だろうが…本当は鼻の奥がスッキリするような音だけを聴いて暮らしていたい。これは音量だけの問題ではない。
それにしてもMy discoのあの殺伐さは何だろう。あれほどまでに荒涼とした音楽は聴いたことがない。それでいてどこか茶目っ気もあった。調べてみるとメルボルンの湿度は低いとのこと。
以下、次回のライブです。
4月3日(日)渋谷TSUTAYA O-nest
nest20周年記念公演「トリプルファイヤー×ベルハー」
開場 18:00 / 開演 18:30
前売 2500円 / 当日 3000円
出演 BELLRING少女ハート / トリプルファイヤー
ぴあ(P:292-515)・ローソン(L:74201)・e+

 

選曲管理委員会 [Feb. 16, 2016]

2月16日にCafe 104.5にて行われた「トリプルファイヤー鳥居の選曲管理委員会」にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございます。いかがでしたか。もしお楽しみいただけたのならそれはもう幸甚の至りでございます。
例によって当日のプレイリストをここに記したいと思います。

  1. Latin Music – Kid Creole & The Coconuts
  2. Chatanooga Choo Choo – Carmen Miranda
  3. Brazil – Geoff & Maria Muldaur
  4. Our Day Will Come – Ruby & The Romantics
  5. Tell Him – The Exciters
  6. Bond Street – Burt Bacharach
  7. These Boots Are Made For Walkin’ – Nancy Sinatra
  8. Down In Mexico – The Coasters
  9. Tabu – Miguelito Valdés Con Machito Y Sus Afro-Cubans
  10. Havana Moon – Chuck Berry
  11. Besame Mucho – Perez Prado & His Orchestra
  12. Plain Old Down Home Blues – T-Bone Walker
  13. New Bon Ton Roulay – Clarence Garlow
  14. Hound Dog – Willie Mae Big Mama Thornton
  15. Suzie Q – Dale Hawkins
  16. What’d I Say, Pts. 1 & 2 – Ray Charles
  17. I Feel Fine – The Beatles
  18. So You Want To Be A Rock ‘N’ Roll Star – The Byrds
  19. Quién Será – Perez Prado & His Orchestra
  20. Caravan – Duke Ellington & His Orchestra
  21. Don’t Go Breaking My Heart – Marc Ribot
  22. La Vida Es Un Sueno – Arsenio Rodríguez
  23. El Bodeguero – Orquesta Aragón
  24. El Watusi – Ray Barretto Y Su Charanga Moderna
  25. El Loco – Rene Touzet
  26. Louie Louie – The Kingsmen
  27. Can’t You Hear Me Knocking – The Rolling Stones
  28. Soul Sacrifice – Santana
  29. Oye Como Va – Tito Puente
  30. Wack Wack – Young Holt Trio
  31. Horsin’ Up – Orchestra Harlow
  32. Day Tripper – Herbie Mann & Tamiko Jones
  33. The Word – Harvey Averne
  34. Cry, Cry, Cry – Alvin Robinson
  35. Crosscut Saw – Albert King
  36. Tipitina – Professor Longhair
  37. You Better Move On – Arthur Alexander
  38. Under The Boardwalk – The Drifters
  39. The Breeze And I – Xavier Cugat
  40. Sunshower – Dr. Buzzard’s Original Savannah Band

2時間みっちり全40曲ほぼフル尺で流しました。こう実際にリストにしてしまうと少しクラクラしてしまいます。当日は2時間かけてスピーカーを用いて店内の空気を振動させていたわけで、お客さんの声や料理の匂いなど含めてもう少し空間的な広がりがあったはずで、ここまでベタッとしたものではなかったと思います。そう信じたいです。
今回のテーマを1曲目で宣言しております。ただしラテン音楽にまったく詳しくないこともあり、「これがラテンだ!」というものにはなるはずもなく、あくまで「ラテン風味のアメリカン・ポップス」がメインという趣向になっております。
ものの本など読むとブラジル音楽はラテン音楽に含まれないということが書いてあります。中南米のスペイン語圏の国で生まれたものがラテン音楽であるといのことです。しかし、キッド・クレオール及びココナッツが曲中で「カルメン・ミランダ」と叫んでいるので、ブラジル方面に向かわざるを得ないところもあり(チャタヌーガはアメリカのテネシー州にある町ですが)、3〜7曲目まではリズムパターンにバイヨンの痕跡があるものを流しました。”Latin Music”という曲は、気楽さ、大らかさを礼賛するものだと拡大解釈しまして、この曲を一曲目にもってくることで、キッド・クレオールに大いに同調し、これより、気楽に、大らかにやっていきますという宣言をするものでもありました。「選曲管理委員会」などというかっちりしたイベントタイトルに反して「公正なところなどありませんけど、何か」というある種の開き直りもしております。
ある高名なギタリストの方がインタビューで「エレキは能書き垂れても音はでねぇ」というようなことを仰っておりました。録音物に関しても全くその通りで、いくら蘊蓄を披露したところで再生されないことには音は出ないわけです。YouTubeのリンクを貼ったとしてもそれは同じことです。今回のイベントでは一時的に再生ボタンをお預かりして、押し付けがましくも自分の好きなものをひたすら流していったのですが、僭越ながらこのような機会を得ることができ大変光栄なことに感じております。お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
ちなみにDJタイムが始めるまでは、メリー・ホプキンの「ポスト・カード」を、終わってからはタウンズ・ヴァン・ザントの三作目を流しました。これら2枚のテーマは「なんとなく」となっております。
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